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2021六堆300年祈福尖炮城 火薬を命中させる技を競う!台湾客家の伝統行事

元宵節に屏東県萬巒郷五溝村で開催された「2021六堆300年祈福尖炮城」。 本来であれば現地へ行って見学したかったのですが、コロナ禍の今は台湾へ行くことすら叶いません。そこで参加された五溝村の鍾魁上さんからいただいた画像やLINEでのやり取りを元にして、「2021六堆300年祈福尖炮城 」をブログで再現してみることにしました。

六堆300年

清朝時代の1721年に発生した「朱一貴の乱」の際、台湾南部の客家の人々が暮らす各地域で義勇軍(自衛団)組織されました。この地域ごとの義勇軍が団結してできた組織を六堆と言います。六堆とは佳冬と新埤が左隊、右隊は六亀と杉村・美濃・高樹、前隊は長治と麟洛、後隊は内埔、中隊は竹田、先鋒隊が萬巒。この六堆で反乱軍を撃退してから300年にあたる2021年、屏東県では「六堆300年」と題して年末まで各地でイベントが開催されています。

2021六堆300年祈福尖炮城

毎年「元宵節(新年になって初めての満月の日)」に屏東県萬巒郷五溝村で行われてきた行事が「尖炮城」です。2021年は六堆300年を記念し「2021六堆300年祈福尖炮城」と題して、2021年2月27・28両日に五溝國小(屏東県萬巒郷五溝村西盛路89號)で開催されました。

開会の挨拶をされる客家委員会の鍾副主任。

尖炮城とは

尖炮城の起源は清朝時代末期とされ、客家の人々が自分たちの開拓した土地を盗賊などから守る為の軍事訓練と考えられます。

尖炮城では、背の高い棒の先に吊るされた檻に向けて、参加者が点火された爆竹を投げ込みます。

そして檻の中に設置された爆竹に命中させて点火、檻を爆発させることを競います。

火傷などケガをしないように、参加者は厚手の古着や軍手を付けています。

尖炮城の様子

五溝村の鍾さんから送られた画像から、尖炮城の様子がよく分かると思います。

2021六堆300年祈福尖炮城の取材を終えて

今回はLINEを駆使した在宅リモート取材となり、ブログにまとめるまで長時間かかってしまいました。ですが、今できる精一杯の力を尽くしてまとめ上げました。細かいところは都度修正をしますが、まずはリリースできたことに満足しています。最後に、画像を提供いただいたり、尖炮城について詳しく教えていただいた鍾魁上さんに厚く御礼申し上げます。

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