萬巒郷五溝村にある鍾氏先祖代々の位牌を祀る祖堂「鍾氏萬成祖堂」。1894年(光緒二十年)に建てられました。鍾氏十二世の萬成公は、中国大陸から台湾へ渡ってきた開基主です。今回は現在の主・鍾魁上さんに中を案内していただきました。
バロック様式の門
鍾氏萬成祖堂を訪ねると、最初にバロック様式の立派な門構えに惹きつけられます。
上部は印鑑を模して作られた門柱。
塀には書卷型と呼ばれる竹を模した格子があり、全体で中洋折衷のデザインだなと感じました。
鍾氏萬成祖堂を彩る装飾
鍾氏萬成祖堂門から敷地内へ入り、建物を見学していきます。最初に目に入っていたのは、大空へ向かってピンと張った燕尾形式の屋根。
壁に埋め込まれた色鮮やかなマジョリカタイル。
彫刻が施された架棟。
鍾氏萬成祖堂の内部
鍾氏萬成祖堂の堂号は颍川堂。中に入ると、正面に供桌と神龕が見えました。ここには、鍾氏先祖代々の名前が刻まれた位牌が安置されています。
また位牌の下には土地龍神。
こちらも周囲にモダンな洋風の装飾が施されています。
萬成祖堂の基本情報
住所:屏東県萬巒鄉五溝村西盛路36號